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産業技術大学院大学(公立大学法人 首都大学東京) 情報アーキテクチャ専攻 Web版InfoPress [社会人大学院][東京都品川区][IT]

入学試験 過去問題(IT基礎#1)

今回も過去問題ですがIT基礎です。平成25年度 入学試験 IT基礎ではWebアプリケーションのアーキテクチャに関する問題が出題されました。問題は公開にあたって、実際の問題から抜粋し、若干改変しています。また、今年度の入試からIT基礎は小論文に取り込まれました。

平成25年度 入学試験 IT基礎

第31問 以下の空欄〈1〉から〈16〉を埋めよ。専門用語はイニシャル表現でもよい(例: Active Server Pages → ASP)。

WWW(World Wide Web)はインターネット上の文書、画像、音声、動画等の各種の情報を結び付ける。このように各種の情報をリンク(ハイパーリンク)によって結び付ける仕組みを〈1〉と呼ぶ。WWWを実現するための要素としては、〈1〉を表現するためのマークアップ言語である〈2〉、サーバ・クライアント間のデータ通信のプロトコルである〈3〉、インターネット上のデータの取得手段、住所等を指定するための表現である〈4〉がある

梨明期のWWWは〈2〉で表現されたファイルが静的にサーバ上に置かれていたが、現在はサーバ内部でプログラム(Webアプリケーション)が動作し、動的に〈2〉コンテンツを生成していることが多い。WWWサーバ上でプログラムを起動する仕組み〈5〉と 呼ぶ。〈5〉プログラムにパラメタを渡す手段としては、〈3〉プロトコルの〈6〉あるいは〈7〉メソッドが使われる。〈6〉メソッドでは、〈4〉の最後にエンコードされたパラメタが付加される。

最近の〈5〉プログラムは、SmalltalkGUIアプリケーション開発の指針として生み出された〈8〉と呼ばれる構成(アーキテクチャパターン)が使われることが多い。〈8〉では、〈9〉はロジック及びデータの取り扱いを、〈10〉は〈2〉による画面表示を、〈11〉は利用者から指示された操作を担当する。Java EE後術では、〈9〉には再利用可能ソフトウェアコンポーネントである〈12〉が、〈10〉には〈2〉中に埋めこまれたJava コードを実行する技術である〈13〉が、〈11〉にはJaveのサーバーサイド技術である〈14〉が使われることが多い。

従来のWebアプリケーションは〈3〉及び画面遷移によって動作し、UIとしては問題があったが、Google Mapsに代表されるWebアプリケーションは〈15〉と呼ばれる技術によってUIが飛躍的に向上している。〈15〉では、〈15〉の名前の一部でもある〈16〉言語で書かれたコードがバックグラウンドで動作し、〈17〉通信を行い、ダイナミック〈2〉によって動的にページ更新を行うことで実現されている。 また〈15〉では、同様に〈15〉の名前の一部でもある〈18〉を使ってデータを取得するのが基本であるが、〈16〉オブジェクトの簡易表現である〈19〉と呼ばれるデータフォーマットが使われることが増加している。また2014年に正式に勧告された〈20〉(〈2〉の5番目の版)では、〈16〉を中核技術と位置付けている。

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大学院説明会

当専攻の入学試験では、受験生の皆さんが各自のポテンシャルを最も発揮できるように、複数の種類の入学試験を準備しています(小論文、面接・口頭試問等)。詳細は大学院説明会等で確認ください。入学試験の過去問題は大学院説明会でも配布されています。