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産業技術大学院大学(公立大学法人 首都大学東京) 情報アーキテクチャ専攻 Web版InfoPress [社会人大学院][東京都品川区][IT]

PBL: Project Based Learning(評価編)

PBL型科目

当専攻PBL型科目の概要はこちらにまとめてありますので、よろしければご覧ください。

今回はPBL(Project Based Learning)型科目の成績評価に関してまとめたいと思います。

成績評価軸

当専攻のPBL型科目の成績評価は以下の評価軸から行われます。

  • PBLの活動及び成果の質及び量の評価(以下のPBL評価マトリクス参照)
  • あらかじめ定められた評価基準に対する達成度の評価(PBL Rublic評価)

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個々の学生に対して、学期ごとにこれらの評価軸から以下の手順で成績が決定されます。

  1. 各PBLを指導する担当教員(3名)が評価を付ける。
    評価項目(PBLの活動及び成果の質及び量)の重み付けはデフォルトは25%:25%:25%:25だが、PBLごとに設定してもよい。
  2. 各教員の評価から質・量の評価と達成度の評価の成績素案を算出する。
    教員評価の重み付けはデフォルトは50%:25%:25%だが、PBLごとに設定してもよい。質・量の評価と達成度の評価の重み付けは2Qは75%:25%、4Qは50%:50%である。
  3. すべての教員が参加するPBL成績判定会議で、担当教員が成績評価の根拠を示し、議論、合意の上、最終の成績が決まる。

正規の成績としては2Q及び4Q終了時に成績が付きますが、1Q及び3Q終了時にもPBL進捗及び今後の指導の参考として成績が決められます。成績の集計、管理は当専攻独自開発の情報システムで管理しています。

評価の材料

当専攻のPBL型科目評価の材料はPBL活動の内容によって様々ですが、一般的に設定しているものを以下に示します。

週報

当専攻のPBL活動では週報の提出が義務付けられています。週報では活動時間ほか、実績、課題等の8項目をオンラインで提出します。週報は、指導にあたる教員への報告のほか、週単位での活動のまとめ、振り返りを行う意味も兼ねています。

SA

各学期の終わり、年4回SA(Self Assessment)の提出も義務付けられています。目標、目標に対する達成度、貢献、成果物等の8項目及びメンバ間でのコミュニケーション、当事者意識等の相互評価をオンラインで提出します。また、2Q終了時にはPBL前期活動報告(約2000字)、4Q終了時にはPBL年間活動報告(A4 2枚)を提出します。PBL年間活動報告及び PBLプロジェクト成果発表会の発表資料は製本され、図書館に配下されます。

週報、SA等はmanabaで提出します。

PBLプロジェクト成果発表会

本学情報アーキテクチャ専攻では,年2回8月・2月のPBLプロジェクト成果発表会を開催しています。特に2月の発表会は学生の1年間のPBL活動の取り組みの成果を発表する場として東京国際フォーラム(有楽町)を会場に開催され,広く一般に公開されます(以下の写真参照)。このため,教員・在学生はもちろん,修了生,一般あるいは関係者の皆さまが数百名規模で集まり,学生の発表に対して厳しい御意見・質疑が行われることも多く,例年緊張感のある発表会が行われています。また,会場では,発表と同時にパネル及び成果物展示も行われます。

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活動記録及び各種成果物

PBLの活動記録及び各種の成果物は大学が標準で準備している、チケット管理システムBacklogサイト上に蓄積され、担当教員は随時参照できます。Backlogは課題管理のほか、Wikiによる文書作成、ファイルストレージ、ファイルのバージョン管理(Git、Subversion)の機能があります。

また、PBL活動開始時に作成するプロジェクト計画書、開発したソフトウェアあるいは情報システム、論文・学会発表等も成果物として評価の対象です。