入学試験 過去問題(小論文#1)
当専攻の入学試験では、受験生の皆さんが各自のポテンシャルを最も発揮できるように、複数の種類の入学試験を準備しています(小論文、面接・口頭試問等)。入学試験の過去問題もいくつか掲載したいと思いますので、受験にあたっての参考にしてください。平成26年度 入学試験 小論文では「オープンデータ」が出題されました。問題は実際の問題から公開にあたって若干改変しています。
平成26年度 入学試験 小論文
「オープンデータ」とは、誰でも自由に利用することができ、誰でも自由に再配布することができるデータのことである。科学技術の分野では以前からデータの公開が推奨されてきたが、インターネットの普及とオープンソースに代表される「オープン運動」の流れから、最近では「オープンデータ」という言葉が生まれ、特に行政データの公開に関連して議論がされることが多い。
2013年6月のG8サミットでは各国首脳が「オープンデータ憲章」に合意した。首脳宣言でも「開かれた政府データは情報時代に欠くことができない資源である」と言及されている。行政機関が保有する地理空間情報、統計情報等の各種データが公開され、広く活用されることによって、経済活動、情報流通、行政等にもたらされる効果及び先行事例が注目を集めている。
先行する行政機関では、公開データの活用を推進するための試みとしてアプリケーション開発のコンテストを開催する等の事例がある。ワシントンDCのApps for Democracyは2008年から開催され、多数のアプリケーションが生み出され、また50以上の行政機関で類似の試みが実行された。
「オープンデータ」に関して、以下の(1)〜(3)の項目を考慮して、1,000文字程度の小論文を作成してください。各項目に対しては括弧で示された文字数を目安にして下さい。
- 行政データが公開され、活用されることによって、もたらされる効果にはどういうものがあるか(200文字程度)。
- データを自由に利用できるようにするためには、従来のデータの形式と利用条件の問題を解決する必要がある。「オープンデータ」以前の問題が何であり、「オープンデータ」ではこれらをどのようにすべきであるとしているか(400文字程度)。
- データが公開され活用されることによって、具体的にどのような効果が期待できるか(400文字程度)。提案でも実際の事例でもよい。
大学院説明会
入学試験の過去問題は大学院説明会でも配布されています。